2010年8月31日火曜日

U.N. role play

8月10日、INUセミナー最終日、今日のメインイベントでもあり、この一週間の集大成である模擬国連が行われた。参加者全員が国グループに分けられ、時前にその国についてリサーチし、本番で与えられる議題に対して、あたかもその国の代表者になりきって議論する、というもの。国際関係や政治専攻でない人にとってはかなりハイレベルなディベートに感じられる。

「人道的介入」がテーマである今年のセミナー。国連の議題は、「ジンバブエに国連が人道的介入をするべきか。」そして、私がアシスタントすることになったのは、Timor-Leste。・・・え?東ティモールですか?・・・まず、地図でどこにあるのかから調べねば。。。

インドネシアの支配下から、国連の全面的支援を得て独立に成功した国東ティモール。そんな背景から、けっして武力ではない、政治改革を前面に出した介入を、ジンバブエに対して提案することにした我がチーム。昨夜は夜遅くまで発表の準備やらパワポ作りやらみんなで頑張った。通訳としては、とにかく専門用語が多くて大変!!

本番、見慣れない東ティモール国旗(写真)を取り囲んで座るわれらティモール代表団。午後、だんだんディベートが白熱していく。助けは必要ない!訴えるジンバブエ側、正義を文句に介入を主張するアメリカ、個別の経済支援を約束する中国・・・、みなさん完全に役になりきり想像以上に議論が難航。特にジンバブエ代表団は、ムガベ大統領が乗り移ったのかと思うほど、役にはまっている。しかも、本番前から組んでいる国があって、うわー政治の世界って汚い!!と思わずにはいられなかった。結局意見はまとまらず、ジンバブエに対して何もせず現状を見守る、というのがINU国連の本日の結論となった。
この手の場だと日本人は決まって静か。日頃からディベートをあまりしないという文化的背景もあるし、英語という外国語で入りくんだ話題について話し合うのは難しいし、間違ったことを言ったらどうしようという不安もあると思う。特に印象に残っているのは、日本人学生の多くが、最後ごろ勇気を振り絞って手を挙げた時、開口一番に「すみません、英語は上手くないんですが、」と付けたことだった。外国人からすれば、「なんでわざわざ自分から自分の弱点をアピールするんだ?!」とまさに?ハテナ??な行動だろうな。彼らにとって「自身に満ち溢れている」というのはまったくもってプラスな要素。一方、日本では自信満々な人は煙たがられる。まさに、「能ある鷹は爪を隠す。」の世界。

「英語は下手なんですが、」。一見日本人の謙虚さの現れとも思えるこの一言。よーく観察してたら、謙虚さと同時に完璧主義者の匂いもする。南米やヨーロッパの学生は、頭の中でうまく整理ができてなくても、アイディアが浮かんだら即行手を挙げる。英語は話しながら考えればいいや、ぐらいの気持ち。一方、日本人にとって手を挙げるという行為は、人前に出しても大丈夫な答えが完璧に準備できた印。完璧主義者で丁寧さが売りの日本人と、アイディアと表現力に飛んだ外国人。ジンバブエという国の未来を話し合いながら、こんな文化の違いも改めて実感しました。

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