2010年11月26日金曜日

宮島-平家納経



11月21日日曜日、久々のオフ!!秋の宮島に行ってきました。
今日の最大の目的は、毎年この時期に厳島神社の宝物庫で開かれる「秋の名品展」。
大学で日本工芸史の授業をとってて、そこで今『平家納経』を大特集している。
意外と身近に本物があるということで、いざ訪問。

大学受験で日本史を選択しなかったためか、日本の歴史にあまり詳しくないわたし。
そんなせいもあって、平家納経の歴史的意味とか背景より、巻物そのものの美しさのほうが気になる。
平家納経は国宝。平安時代、法華経の教えを説くため、平家の人々が財を惜しむことなく費やし、最高級の素材と最先端の技術をもって作らせた、贅沢この上ない巻物。全部で28品あって、そのうちの数本ずつを毎年厳島神社が一般に公開している。 平家の栄華を今に伝える超一級の工芸品。

平家納経を一言で説明するなら、「いかに法華経がすばらしいか」について手を替え品を替え語り倒している。そんな巻物の見返し部分にある経意絵には、各説話の内容のエッセンス部分が描かれてて、そこを見れば平家の人々が説話のどこを一番大切にしたかが分かるのだそう。

この時代、紙の加工技術が過去最高レベルに達したらしく、さらに宋との貿易で財政潤った平家は、その財を惜しみなくこの納経に費やした。そのかいあって、金箔・銀箔がこれでもかとちりばめられてる。金箔銀箔の加工方法も今回習った。まるで霧のように吹きつけられた砂子、竹の刃で極細く切られた野毛(竹を使うと静電気がたたないらしい。)文字に使われたインクは孔雀石の緑やラピスラズリの紺。それらすべてが一体となって、鹿の皮の上にひとつの世界を作り出してる。先生が用意してくれた単眼鏡を覗き込むと、1本だと思ってた線が実は2重になってたり、その細部の細部まで一切の妥協を許さない職人だましいが見えてくる。

巻物の他びっくりしたのは、納経が展示されてる部屋が建物の外より寒かったこと。これ冷房入ってる!・・・暖かくすると金銀やインクが崩れてしまうから、わざと低温で保存するのだそう。しかし、お金を払って見学してるわたしたちより、あくまで納経のほうが上の扱いをうけるなんて・・・、ありがたく拝ませていただきます。

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