前々から一度入ってみたかった国立アメリカ・インディアン博物館。
まずちょっと驚きなのが、「アメリカ・インディアン」という名前。中学校時代、地理の授業で「インディアンは西洋人の間違った命名で、今はネイティブアメリカンと呼ぶのが主流。」と繰り返し習ったような。エスキモーは差別用語で正式にはイヌイット、とおなじ流れ。アメリカの国立施設で「インディアン」。インディアンという単語が「インド人」以上に、アメリカ先住民を指す方向で浸透しすぎてるからでしょうか・・・。
さておき、薄茶色の石(カソタ石というらしい)を使い、曲線を強調したクネクネ建物は、立ち並ぶスミソニアンの中でも一風違ったオーラを放っている。ちなみに、この「西部の荒知と宇宙を連想させる建物のデザイン」は、ブラックフット族という先住民のアーティストグループによるもの。建築専攻A子ちゃんいわく、内装・外装、直線が極力使われておらず、ほぼすべて曲線からなっている。
中に入ると、建物の中心は4階まで続くひろびろした吹き抜け。それを取り囲むようにシアターや展示室が並んでいて、アメリカ・インディアンの各部派の伝統や歴史を紹介。今日のメインイベントは、Brian Jungenという、カナダの先住民「ファーストネーション」をルーツに持つアーティストの特別展'Strange Comfort'。先週授業で紹介され、ぜひ見てみたかった。
彼の手法は、既製品を細かく分解し、そこから先住民の匂いがするモノを再構築する、というもの。ゴム・プラスチック・布・・・工場大量生産を感じさせる人口素材を、マスクやトーテムポールなど、先住民独特のモチーフに変身させる。なにより感動的なのが、使う素材の特製や形をじつによく観察していて、「グローブってほんとはマスクを作るためのものなんじゃ?」と一瞬思ってしまうほど完成度が高いこと(写真3枚目)。どの作品も形そのものがすごく洗練されていて美しい。
Jungenの紹介文に、彼の作品が社会に突き付ける問いとしてこんなのがのっていた。
'what makes an object 'indean'?' ‐「インディアンらしさ」って何?
・・・たしかに。ゴルフのバッグを縦に積み重ねて「トーテムポール」(写真6枚目)。多分、この塔を「トーテムポール」として見る視線にインディアンらしさがこもってるんじゃないだろか・・・なんて。
・・・たしかに。ゴルフのバッグを縦に積み重ねて「トーテムポール」(写真6枚目)。多分、この塔を「トーテムポール」として見る視線にインディアンらしさがこもってるんじゃないだろか・・・なんて。
(ちなみに写真はすべてA子ちゃんの高性能カメラの画像を拝借)
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