2010年12月22日水曜日

ヒロシマ・オー展

12月18日土曜日、旧日銀で開催中の「ヒロシマ・オー('O')-広島の育むアート-」展へ。

これを目指してきたわけではなく、大学関係で来年の夏に企画しているイベントの会場視察にやってきたら、たまたまやっていた。被爆建物である旧日本銀行、なんと一般へのスペース貸出は無料なんです。もちろん、商売や宗教活動の禁止とかいろいろ条件はありますが。企画展の他には、ヒロシマに贈られた折鶴を保存している。

今回のヒロシマ・オーは、なになに、広島在住の若手アーティスト32人による現代アート展、らしい。

旧日銀の、あの開放感あふれるロビーに立つ高いタワー。
吹き抜けの空間に巨大なアートの迷路。
真っ暗な地下金庫室では映像作品が上映され、
金庫を繋ぐほろい通路沿いにオブジェが置かれ、不思議な音響が地下の壁に響く・・・。
窓から手すりから、とにかく元銀行というこの建物の個性を生かした展示の仕方だった。

内容も、「ヒロシマ」をキーワードにしているものが目立った。

例えば、アンディー・ウォーホールのマリリンモンロー並みに、色とりどりに塗られ繰り返し並べられた我らがカープ坊や。《アイデンティティー》という作品。「もし彼がいつもの赤以外のユニフォームを着ていたら、私たちは彼をカープ坊やと呼べるでしょうか。彼のアイデンティティーはどこにあるのでしょうか。」・・・なるほど。

地下金庫室の映像作品《Endless O》。黒をバックに、折り紙なしで鶴を淡々と折り続ける手の動きが延々と映し出される。「旧日本銀行広島支店に保存されている膨大な量の千羽鶴に対し、物質として残らない気持ちを作成した。」とのこと。
他にも、作品ひとつひとつに、ひらがなだけで書かれた、子供用のパネルがついていることに気づいた。それもちょうど子供の目線に合うような、少し低い位置に。バリアフリーというと、身体的障害を持った人や、高齢者のことを想像しますが、確かに、子供にもバリアってあるな。漢字ばっかりで書かれて高い位置においてある作品解説じゃ、子供には不便。

どこかアットホームで、それでいて旧日銀の持つ歴史的重みを伝える、すてきな展覧会でした。

↑地下通路に置かれたオブジェ《カザアナ》。叩いて遊べる。

↑階段を下りてる時、ふと頭上を見ると・・・鉄パイプに大量の蝶が!!《流転ちょうしょ》飴の包み紙を再利用。ゴミが蝶として再び命を与えられる。たしか、蝶って再生とか復活のシンボル。

↑アート迷路の一部。異空間に迷いこんだような探検感が楽しい。

↑材料は全部100円ショップという《Bush》。日本銀行というかつては厳格だった空間にこんなポップな茂みが。

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