英語圏文学の授業の読書課題、V.S.Naipaul著の'A Best in the River'。
英文学といえば、イギリスとアメリカの文学・・・と思いがちですが、英語で書かれた文学はイギリスとアメリカ以外の場所でもたくさん生まれてる。例えば、旧イギリス植民地のインドやカリブ海の島々、アフリカ諸国や香港など。
著者のナイポールは、イギリス領西インド諸島のトリニダード島の出身。トリニダードのインド系移民。
そんなバックグラウンドから、トリニダードのインド人社会はもちろん、旧イギリス植民地を中心に、発展途上国を舞台にした小説が多い。2001年にはノーベル文学賞を受賞。
A Bent in the Riverは、いろんな意味で‘ハイブリッド’な作品。
ちょうどヨーロッパの植民地支配が終わったころ、アフリカ東海岸に住むアラブ系移民の主人公が、中央アフリカのとある町(おそらくコンゴ)に逃げてくる。
西洋による支配の終わり、新たな国としての始まり、新たな指導者、新たな紛争・・・。
主人公のなかで、祖先アラブの、アフリカ土着の、植民地時代の西洋の、いろんな要素がドロドロ溶け合う。
自分はどこから来て、どこに向かっているのか・・・。
脱植民地化の混乱した時代の真っただ中で、失いかけた自らのアイデンティティーを求める人々と主人公。
ポストコロニアリズム。脱植民地理論。
文学の研究法でそういう分野があることは知ってたけど、作品を実際に読んだのは今回が初めて。
20世紀後半、次々に独立した旧植民地に残る様々な課題を把握するために始まった文化研究がポストコロニアル理論、らしい。詳しく知らないけど。
文学の研究法でそういう分野があることは知ってたけど、作品を実際に読んだのは今回が初めて。
20世紀後半、次々に独立した旧植民地に残る様々な課題を把握するために始まった文化研究がポストコロニアル理論、らしい。詳しく知らないけど。
かなり手探りですが、これまで読んだことある小説とは、舞台設定も視点もまったく違って、おもしろい。
たまに、今だったら人種差別としてかなり攻撃を受けそうなセリフとか出てきて、なんかリアル。
昔は乗り物の中で本を読むと車酔いになってたけど、大学生になってから、むしろ通学中に読まなきゃ!という必然性があって、いつの間にか酔わなくなった。ダーウィンの自然淘汰ここにあり。
0 件のコメント:
コメントを投稿