2010年9月4日土曜日

京都-山崎書店




8月25日、東山の美術館に出かける。国立現代美術館は展示内容の変更期間でどうもお休み。残念。ということで、お向かいの京都府立美術館へ。

目玉はボストン美術館展だった。印象派など、日本人に人気の作品が海を渡ってやってきている。人があまりに多く、西洋美術は昨年1年間でこれでもかというほど見たので、この日はボストン展は無視し、女流画家に焦点を当てた常設展に。髪をとかしたり、傘をさしたり、そんな女性の日常の行為を、絹のような滑らかな質感と色で描いた日本画は実に上品かつ凛としていた。

美術館を後にし、次なるスポットを目指して住宅街を歩いていると、かなり気になる「本」という看板を発見。普通の古い民家の壁に赤字で「本」。近づくと玄関には暖簾が。なになに「山崎書店」。入ってみるしかない!お邪魔します。入口で靴を脱ぎスリッパに履き替える。室内に入りきらない本が玄関の床や壁に所狭しと並んでいる。背表紙を目で追うと、どうやらここは美術関係の本を専門に扱う、超マニアックな古本屋さんだ。

エアコンのない店内では、古本独特のなんとも言えない、あの「時間のたった紙の匂い」が、夏の京都の生暖かい空気に混じって、世界に一つの空間を演出。さらに周りを見渡せば、壁の本棚の上から下まで、床にも天井にも、とにかく大量の本・本・本・たまに写真集がこれでもかと積まれ、体を横向きにしなきゃ前進できないほど。美学、陶芸や着付け、世界各地の美術、詩やヴィンテージの雑誌まで、アートならなんでもあり。

はたしてこのお店が儲かっているのかはさておき、一度本を手に取り始めるとけっこう楽しい。迷った末、入口付近の500円均一コーナーで、「日本の色彩と模様」という本を購入。日本独特のカラーコーディネートや模様が、時代や階級、地域ごとにまとめてあって、その模様の意味や背景の説明もついている。1964年発行とあって、ページは若干黄色くなってるけど、内容はピカイチ。予想外に気に入った京都のお土産。

0 件のコメント:

コメントを投稿